「~したほうが良い」の表現

真剣に会話をする女性二人

had betterはよく議論されるフレーズのトップ5くらいに入りますね。学校で「~したほうが良い」と習いませんでしたか?確かに直訳としてはその通りなのですが、使い方に十分な注意が必要です。

簡単に言うと「上から目線」のニュアンスが強く、「~するのが身のためだ、~しないと困ったことになるぞ」のように偉そうな響きがあるのです。そのため、ビジネスではあまり使いません。口語でこんな風に言うことがありますが、かなり威圧的です。

You’d better hurry up.
(早くしろよ!)

私自身、had betterは家族や親しい人にしか使いませんし、たいてい冗談ぽっく言います。ただし、Better hurry!のようなキャッチフレーズは目にすることがあります。小売店がセールをやる時などに「急がないと大変、お買い得品はすぐなくなっちゃうよ」的な感覚で使っています。

もっと日本語のニュアンスを汲んだ「~したほうが良い」には、ほかの表現を使う必要があります。

1) I think you should apologize to the manager.
(課長に謝ったほうがいいですよ)

1)は「謝るべきだと思う」が直訳で、自分の意見やアドバイスを述べる時の表現です。should(~すべきである)が入るので、I thinkをつけることで尊大なニュアンスが薄れます。

2) It would be better for both of us to reconsider the issue.
(お互いにとって問題を再検討したほうがいいでしょう)

2)は「~したほうがいいだろう」という仮定を使った表現で提案のニュアンスが強いです。It is better~でもOKでIt would be better~はより婉曲的になります。取引先に使うとしたらこの表現が無難ですね。

3) You don’t want to know the truth.
(本当のことは知らないほうがいいと思う)

3)は「あなたは本当のことを知りたくありません」が直訳ですが、口語でYou want to~を「~したほうがいい」、You don’t want to~を「~しないほうがいい」という意味で使います。

このwant do/don’t want toはかなり日常的で、You don’t want to miss this chance!(このチャンスをお見逃しなく)のようなキャッチフレーズとしても目にします。

あわせて読む

wouldを使った「私なら~するだろう」という仮定

コンタクト

当ブログはCimplex Marketing Group, Inc.が運営しています。 お問い合わせや資料のご請求は会社サイトからご連絡いただけます。

コンタクトページへ