いまカリフォルニアでは「Poke(ポキ)丼」がアツい?!

カリフォルニアのポキ丼
カリフォルニアスタイルのポキ丼
ポキ丼
Photos by Arini Yoshida

Cimplex Marketing Group Inc.はロサンゼルスに拠点を置き、グローバル事業を展開する日本企業を市場調査とマーケティングの分野で支援する日系の会社です。 

ここロサンゼルスでは、いま続々と「poke(ポキ)」のレストランがオープンしています。2015年8月にオープンしたばかりのUroko Cafe(ウロコ カフェ)をはじめ、ロサンゼルスでは7件ほどが最近、新規開店しています。

もともと「ポキ(poke)」とはハワイで生まれた食べ物。ハワイ語ではポケと読み、「切身」をさすそうで、魚介類を特定のタレに漬け込んだものを総称します。その種類は実に何十種類。ハワイにある、とある人気店では常時30種類のポキが提供されているとか。

一般的に馴染みの深いポキといえば、「ahi poke(アヒポキ)」。まぐろを醤油、食用油、香味野菜などに漬けたものです。日本の居酒屋の定番メニューの「たこわさ」も、言ってみれば「タコポキ」と言うわけです。

カリフォルニア流ポキは自分のスタイルで

最近ロサンゼルスでオープンしているポキレストランはそれを少しカリフォルニア流にアレンジしたものが多くみられます。多様な人種が居住するカリフォルニアで人気のスタイルといえば “Build-Your-Own-Bowl”、つまり「自分の好きなものをトッピングできるスタイル」です。

これまで定番の”Build-Your-Own-Style”といえば、食材を選べるサンドイッチチェーンのSubway(サブウェイ)、好きなタコスやブリトーを作れるChipotle(チポートレー)、自分で間に挟むものを決められるハンバーガー店The Counter(ザ・カウンター)、ピザ生地に乗せるものを選べるピザ店Pieology Pizzeria(パイオロジー ピッツェリア)などがありますが、その「ポキ丼バージョン」ということで現地では「ポキボウル」と呼ばれています。

コスタメサのUroko Cafe
Uroko Cafeの店内 (photo by Arini Yoshida)

ロサンゼルス郊外のコスタメサ市(Costa Mesa)にあるUroko Cafeは、開店して2か月未満ですが、アメリカ最大級のレストラン口コミサイトYelpでは既に4つ星評価で100以上のレビューがついています。そのシステムはとっても簡単。まずはSMLからお好きなサイズの丼ぶりを選びます。次に、プロテインと呼ばれる中から魚介類を選びます。それからトッピング、そしてソースを選んで出来上がり。

サーモン、まぐろ、スパイシーツナ、はまちなどのポキ丼用の刺身
サーモン、まぐろ、スパイシーツナ、はまちなどから魚を選択 (photo by Arini Yoshida)
ポキ丼のトッピング
トッピングはまさご、海藻、がり、ふりかけ、ガーリックチップなど多様 (photo by Arini Yoshida)

顧客が評価するのは、味だけではありません。フレキシブルなビジネススタイル、オリジナリティ、インテリア、広い駐車スペース、店員のサービスなどもポイントです。Uroko Cafeは開店して2か月の間に、主食は白米のみだったのが玄米も選択できるようになったり、トッピングにガーリックチップやホットソースが加わったり、従量制の課金方法が定額制に変更されたりなど、柔軟に創意工夫を凝らしながら売り上げを伸ばしています。またヘルシーな魚が手軽に食べられるということで、健康志向のカリフォルニアの人に受け入れられている点もポイントでしょう。

消費者の選択の幅が広がるBYO (Build Your Own)スタイル。新たな食の可能性を追求するヒントになるかもしれませんね。

*Cimplex Marketing Group, Inc.では、アメリカの最先端フードビジネスの調査や視察を行っています。お気軽にお問い合わせ下さい。

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Arini Yoshida

ロサンゼルスに拠点を置くマーケティング会社、Cimplex Marketing Group, Inc.のマーケティングアシスタント。