英語の役職、Associate(アソシエイト)とは?Assistantとの違いは?
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アソシエイトスタッフやアソシエイト職というように、職業に関してアソシエイト (associate)という単語をよく使うようになりました。英語でも、定義がだんだん広がっていった単語で、名詞は「仲間、同僚、共同経営者、従業員」、形容詞として「準、副」など様々な意味があります。
目次
名詞としてのAssociate
1)のように、work associateやbusiness associateで「仕事仲間」です。社内、社外の人に対して広く使えますが、例えば、同じ組織にいても自分が外部からの出向で必ずしも社内の人間ではない時、colleagueやco-worker(同僚)の代わりにassociateという表現が便利です。
1) This is my work associate Keiko.
(こちら、私の仕事仲間のケイコです)
2)は例えば、医師や弁護士ような専門職の人が、自分と同じ立場にいる人に使う表現です。My fellow doctor(同僚の医師)やmy fellow attorney(同じ事務所の弁護士)の代わりと考えることができます。
2) Let me ask my associate about it.
(同僚に確認してみますよ)
会社名に「XXX & Associates」とつける例をよく見かけます。Associateには「共同経営者、共同出資者」という意味もあります。コンラッドさんと共同経営者が経営する会社を3)のように名付けます。しかし経営者が一人のこともあり、その場合のassociatesはむしろ、2)で紹介した「専門職の同僚」という意味で使われます。「コンラッドとプロフェッショナル集団」といったニュアンスを含ませているのでしょう。
3) Conrad & Associates
(コンラッド・アンド・アソシエイツ)
また、法律事務所、コンサルティング会社、会計事務所などでは、associateというポジションもあります。会社の経営権を持つ人たちをparner(パートナー)と呼びますが、経営権を持たず、雇われである弁護士、コンサルタント、会計士などをアソシエイトという肩書になります。
4) He joined in 2009 as Senior Associate and was promoted to Partner in 2012.
(彼は2009年に上席アソシエイトとして入社し、2012年にパートナーに昇進しました)
最近は小売店の「販売員」を5)のようにsales associateと表現するのが一般的です。Sales staffやsales clerkより響きがいいからでしょう。ここでは単なる「従業員」の意味で、経営とは関係ありません。ほかにもcustomer associate(接客係)のような表現もあります。
5) We are currently hiring sales associates.
(現在、販売員を募集中です)
形容詞としてのAssociate
形容詞のassociateは「準~、副~」という意味があり、以下のように使われます。
6) Associate Professor
(准教授)
7) Associate Member
(準会員)
8)のassociate degreeは、アメリカで2年生の短期大学(junior college)を修了した時に得る学位で、4年生大学(university)を修了して得るbachelor’s degree(学士)に準ずる資格ということです。
8) Associate Degree
(準学士)
形容詞のAssociateとAssistantの違い
Associateに類似する形容詞としてassistantがあります。Assistant も「 副~」という意味があり、assistant directorで「助監督」、assistant managerで「副責任者」のように使われます。
9) I worked on the film as an assistant director.
(私は助監督としてその映画の仕事をした)
10) Our assistant manager will be transferred to a different division.
(当課の副課長は別の部署に異動となります)
Associate~とassistant~のどちらが上のポジションか?という疑問をよく聞きます。企業や組織によって使い方が違うので、どちらが上かを決めるのは難しいのが実情です。とはいえ大学では、assistant professor(助教授) -> associate professor(准教授)-> professor (教授)の順で地位が高くなる例からわかるように、assistantよりassociate のほうが上、という見方もあります。
名詞としてのAssistant
名詞で使われるassistantは、日本語の「アシスタント」と同様、誰かを補佐するポジションにいる人です。以下のような例があります。12)はassistant to~で「~付きのアシスタント」という使い方となり、toがつくことで上記にある「副」を意味するassistantとはまったく異なります。
11) Please ask my assistant about my availability.
(私の都合についてはアシスタントに確認して下さい)
12) Assistant to Senior Vice President
(本部長付きアシスタント)
アシスタントや秘書といった補佐業務に関わるポジションは、秘書の対訳にsecretary(セクレタリー)は不適切?で解説しています。
あわせて読む:
英語で表す「同僚、同期、先輩、後輩」
「関連付ける、連想させる」を表す動詞のassociate