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アメリカの通貨はdollar(ドル)で、それより細かい単位はcent(セント)で表します。1ドル=100セントです。セントはすべて硬貨で発行されていて、それぞれに名称がついています。1セント硬貨はpenny(ペニー)、5セント硬貨はnickel(ニッケル)、10セント硬貨はdime(ダイム)、25セント硬貨はquarter(クオーター)と呼ばれます。同時にそれぞれが象徴的な意味を持っています。
1) Penny (1セント硬貨)
Pennyは「わずかな金額」を表す時に使います。下記の直訳は「メンバーシップは1ペニーの節約にもならない」です。
The membership doesn’t save you a penny.
(会員になったからって1銭の得にもならないわ)
日本語で「1銭も持ってない」のように1銭を小額に喩えることがありますね。それと同じ感覚です。Pennyは諺や慣用表現でも多く使われます。ちなみに、pennyの複数形はアメリカではpenniesですが、イギリスではpenceとなります。
2) Nickel (5セント硬貨)
Nickelも小額を意味する時に使います。A nickel-and-dime jobは5セント10セントの仕事、つまり「低賃金の仕事」という意味があります。
3) Dime (10セント硬貨)
Dimeも上記のように、小額を意味する時に使います。また、数字の「10」を意味する時もあります。Dime a dozenといえば「ありふれたもの、簡単に手に入るもの」のことです。Dozenは「ダース、12」なので、10セントで12個買えるものということです。
4) Quarter (25セント硬貨)
1ドルの4分の1ということで、25セント硬貨はquarterと呼ばれます。この単語は「4分の1」としての意味が強いので、硬貨そのものが象徴することはそれほどありません。ですが最もよく使われる硬貨という意味で、Got some quarters?(小銭もってる?)のような言い方はします。
アメリカには50セントや1ドル硬貨もありますが、あまり出回ってないため、ほとんど使われることがありません。特に名称もなかったはずです。カナダには1ドルと2ドルの硬貨があり、それぞれloonie、toonieという愛称がついています。
英語で「紙幣」はbill、「硬貨」はcoinです。「小銭」はcoinよりも “change” という単語が定着しています。Do you have change?で「小銭を持ってますか?」となりますが、これはホームレスが現金を乞う時の定番フレーズなので、使い方に注意が必要です。知らない相手に小銭をくずして欲しい時は以下の様に聞けば誤解されずに済むでしょう。
Do you have change for a dollar?
(1ドル分の小銭を持ってますか、1ドルがくずれますか?)
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