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ナチュラル・オーガニック業界の2016年トレンド

アナハイムで開催されたNatural Products Expo
アナハイムで開催されたNatural Products Expo (photo by Mari Oyama)

Cimplex Marketing Group Inc.はロサンゼルスに拠点を置き、グローバル事業を展開する日本企業を市場調査とマーケティングの分野で支援する日系の会社です。 

ナチュラル・オーガニック製品の展示会として世界最大級のNatural Products Expo(ナチュラル・プロダクツ・エキスポ、以下NPE)。今年も3月9日から13日までアナハイムで開催されました。参加者は昨年比6.9%増の7万7000人以上、出展企業数は3000以上で、このうち初出展は600社でした。

アナハイム・コンベンションセンターをメイン会場とし、周辺ホテルにも会場スペースを拡大、フード、ドリンク、美容、健康など多数のプロダクツが紹介されました。

NPEを主催するニューホープ社は常にトレンドを調査しており、その結果を同社のビジネスインサイツ・ディレクター、エリック・J・ピアース氏が「What’s NEXT?(次に来るものは?) - メインストリームで成功する可能性があるトレンド」と題したセミナーで解説しました。同氏は「ナチュラルでオーガニックなプロダクツを扱う業界は、イノベーション(革新)があり、継続して成長している」と話します。

セミナーで紹介されたトレンドと、成功する可能性が高いと予測された例は以下の通りです。すべて今年の展示品で、市場予測は100を最高とする成功確率を示します。

1) ミッションベース・ブランド (市場予測:82)

最近の消費者は、もはや値段が安いという理由だけでは動かなくなっており、使命を掲げた企業に賛同するようになっています。たとえば、「Endangered Species Chocolate(エンデンジャード・スピーシーズ・チョコレート)」では、純利益の10%を、絶滅の危機にある野生動物の種の保存に寄付するという使命を掲げています。

2) プレ/プロバイオティクス (市場予測:80)

消化機能を助けるヒカマで作ったJicachips (Photo by Mari Oyama)

プロバイオティクスは消化機能を助ける生菌などを表し、プレバイオティクスはプロバイオティクスの働きを助ける繊維質などの物質を表すキーワードです。今、ストレスを抱えている人たちが多くなっています。このストレスが消化機能を弱らせ、消化機能に問題を抱える人たちが増えています。ピアース氏は「消化機能の健康に役立つ新プロダクツは、成長の可能性が高い」と話します。例えば、ヒカマ(メキシコ産のマメ科)を使った「JicaChips(ヒカチップス)」は、食物繊維やイヌリンが豊富で、消化に役立つスナックです。

3) 地元産プロダクツ (市場予測:73)

Radicle Farmのサラダ (photo by Radicle Farm)

地元産も大きなトレンドです。大規模に展開している例が法人格の農業である「Radicle Salad(ラディクル・サラダ)」。この企業は地元で育てたサラダ用のレタスを、プランターで生きたまま販売しています。オーガニックであることはもちろん、土がない状態で出荷しているのも特徴です。

4) パレオ (市場予測88)

石器時代の食事法、タンパク質や食物繊維が主流で、精製された砂糖や加工食品を避ける食事法としてここ数年注目を集めているパレオ。「Three Jerks Jerky(スリー・ジャークス・ジャーキー)」では、メンフィスのバーベキューフィレミニョンを使った、プレミアムビーフジャーキーを販売しています。とてもシンプルで、ナチュラルな素材を使い、MSGや硝酸塩は使いません。

5) 隠れた野菜 (市場予測:88)

野菜嫌いな子ども向けに開発された商品は、栄養を気にする母親たちの厚い支持を得ています。遺伝子組み換えでないポテト、ブロッコリー、ニンジン、ヒヨコマメをブレンドしたフライドポテト「Veggie Fries(ベジー・フライズ)」。これなら子どもたちに野菜が入っていることがわかりません。

6) 脳の健康 (市場予測:74)

脳の健康は、2)で紹介した消化機能の健康とつながっています。「消化機能がよいと脳の働きも活性化されます」と話すのが、「Restore(リストア)」を販売するBiomic Sciences(バイオミックサイエンス)の広報担当者。Restoreはアルカリ性の液状サプリで、消化機能や脳の働きを助けてくれます。

7) 堆肥化できるパッケージ (市場予測:78)

1) のミッションベース・ブランドと同様に、消費者は環境への取り組みを行う企業にも賛同します。また、無駄をなくすコンセプトも支持を得ています。「Bearded Brothers(ビアーデッド・ブラザーズ)」では、堆肥化できる袋にエネルギーバーを入れて提供しています。商品はオーガニック、ビーガン、グルテンフリーが特徴です。

8) 草を食べて育った家畜の乳製品や肉 (市場予測:68)

EPICのバイソンバー (Photo by Mari Oyama)

遺伝子組み換えのとうもろこしなどではなく、草を食べて育った家畜もトレンドです。「EPIC(エピック)」では、100%草を飼料に育ったバイソンのベーコンバーを提供しています。4)のパレオにフレンドリーで、人道的に育てていることを証明するCertified Humane(サーティファイド・ヒューメイン)にも認定されています。

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