日本語の「取引」はとても広い意味で使われます。英語では「商取引」を意味するbusinessが適していることが多いですが、別の単語が当てはまることもあります。
例文を見てみましょう。
1) Our company does business with manufacturers in China.
(当社は中国の製造業者と取引しています)2) Thank you for your business.
(お取引ありがとうございます)
日本語でも「ビジネス」と頻繁に言いますが、businessはもともと「商取引」の意味なんですね。「~と取引する」の表現で最も一般的なのがdo business with~です。これはぜひ覚えて下さい。また、2)は決まり文句です。請求書などにもよく書かれています。
3) We appreciate your patronage.
(ご愛顧に感謝いたします)
3)は、2)のかしこまった言い方で、請求書などで時々見かけます。patron(後援者、得意客)という単語がありますよね。patronageはそこから派生して「引き立て、ひいき」という意味になります。なお、appreciate は「~だとありがたい」という意味で非常によく使われます(参考:「~だと(できると)ありがたい」の表現)
4) Verify your last transaction to avoid any fraudulent activity.
(不正行為を避ける為に、お客様の最後のお取引をご確認下さい)
銀行にお金を預け入れたり、銀行からお金を引き出したりしますよね。最近はオンラインで振込や送金もできるようになりました。そういった行為を日本語で「取引」と総称しますが、それに当たるのがtransactionです。actionとついているように、お金などをやり取りする行為を示します。クレジットカードの取引も同様です。
ほかの単語としてdealやtradeがあります。dealは「極秘に取引する」のようなかけ引きや交渉によって成立させる策を指し、tradeは主に株や金融商品の取引を指します。tradeには「貿易」という意味もあります。
5) The bottom line is that we should close the deal this week.
(重要なのは今週中に取引をまとめることです)
6) Deal?
(取引成立?)
ビジネスに限らず日常会話でもしょっちゅう使う表現です。例えば、I’ll drive and you’ll pay for dinner. Deal?(私が運転するからあなたが夕食をおごって。取引成立?)のような感じです。このような交渉、駆け引きに使うのをdealと覚えて下さい。(「奢る」の表現については、こちらのブログを参照)
「取引先」として一般的なのがclientです。customerと言っても問題ありません。
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