英語で「決まった」「準備ができた」は現在形で表す
日本語の過去表現が必ずしも英語の過去形に当てはまらない例です。
1) Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
日本語では「決まりましたか?」と過去形で聞きますね。なのでHave you decided your order?と言いたくなるかもしれません。これも決して間違ってはいませんが、英語的な発想では1)のようにbe ready to orderで「注文する準備ができた状態である」と表します。この点をよく覚えて下さい。
2) We will visit you in Oregon this summer.
(この夏にあなたを訪ねてオレゴンに行くことにしました)
2)は日本語の過去が英語では未来形になっています。「行くことにした」をWe have decided to visit youと言うこともできます。ですがそれは「決定した」という過去の行動が重要な意味を持つ場合のみであって、これからの予定を伝える時は未来形のほうが自然です。
こういう発想の転換をするのはなかなか難しいですが、「現在形(または未来形)で表現できないだろうか?」と考えるクセをつけるといいと思います。
3) Are you all set?
(お買い物はお済みですか?)
小売店でよく使う表現です。be setはbe readyと類義で、「セットできた状態である」ということです。つまり買い物が終わって会計をする用意ができているか聞いているのです。all setとすることで「すっかり用意ができている」という感覚です。
4) You are all set to go.
(お買い上げありがとうございます)
これも小売店でよく使う表現で、会計が終わると「もうあなたは行く準備ができましたよ」という意味で言います。日本語でぴったり当てはまるフレーズがありませんが、「会計は済みました」「お買い上げありがとうございます」くらいに思っておけば良いでしょう。
5) Everything is all set for tomorrow’s presentation.
(明日のプレゼンは準備完了です)
日本語では「準備ができた」と過去ですが、英語ではやはり「準備ができた状態である」という現在形です。このall setという表現、all done(すべて終わった状態である)と一緒に覚えておきましょう。
あわせて読む:間違えやすい日本語と英語の時制の違い
「何があったんですか?」は英語では現在形
「~しに来た」は過去形で表現しない
「失くした=lost」とは限らない
「春が来た」はSpring has comeであっている?